vol.111 脂質異常症と糖尿病
- 糖尿病パンフレット
脂質異常症と糖尿病
糖尿病の方は脂質異常症になりやすいと されています。
血糖値が高くなると、肝臓は余分な糖を利用して中性脂肪をつくります。
また、インスリンは脂肪を分解する働きもある為、糖尿病でインスリンがうまく分泌されなければ、中性脂肪も分解されず、血中の脂質が増えてしまいます。
脂質異常症の診断基準
LDL コレステロール (悪玉コレステロール) | 140 mg/dL 以上 | 高LDL コレステロール血症 |
120~139 mg/dL | 境界域高LDL コレステロール血症 | |
HDL コレステロール (善玉コレステロール) | 40 mg/dL 未満 | 低HDL コレステロール血症 |
トリグリセライド (中性脂肪) | 150 mg/dL 以上 (空腹時採血*) | 高トリグリセライド血症 |
175 mg/dL 以上 (随時採血*) | ||
Non-HDL コレステロール | 170 mg/dL 以上 | 高non-HDL コレステロール血症 |
150~169 mg/dL | 境界型高non-HDL コレステロール血症 |
10時間以上の絶食を「空腹時」とします。(水やお茶などカロリーのない水分の摂取は可)それ以外の時は「随時」とします。
脂質異常症とは
血液中のLDLコレステロールや中性脂肪が多くなったり、HDLコレステロールが少なくなる病気です。
LDLコレステロールや中性脂肪が増えすぎると、動脈硬化の原因となり、狭心症や心筋梗塞などになりやすくなります。