vol.117 血管と糖尿病
- 糖尿病パンフレット
血管と 糖尿病
糖尿病の代表的な症状である「高血糖」。血糖値が高い状態が続くと、増えすぎたブドウ糖が血管を傷つけます。血管が傷つくことにより、網膜症や腎症などの様々な糖尿病合併症が引き起こされます。 糖尿病治療により血糖コントロールを続けることは、血管を健やかに保ち、合併症を防ぐ上で重要な役割を果たします。
血管年齢を若くたもちましょう
血管年齢とは、血管のしなやかさ、硬さを基準にした血管の状態を、年齢に模して表したものです。血管は年齢と共に老いますが、乱れた食生活や運動不足が原因で、実際の年齢よりも血管年齢が10~20歳も進んでいる人がいます。
若い健康な血管
しなやかで弾力がある
老いた血管
硬く傷つき、狭くなっている
自分の血管年齢をチェックしてみましょう
☑ 血糖値 が高い | ☑ 喫煙をしている |
☑ 血圧 が高い | ☑ 物忘れがひどくなった |
☑ LDLコレステロール値 が高い | ☑ 座りっぱなしが多い |
☑ 親兄妹に心筋梗塞や脳卒中の人がいる | ☑ 味が濃く、脂っこい食事が多い |
血管年齢を測定する検査は、当院でも行えます。
「CAVI検査」 動脈の硬さを検査することができます。
「ABI検査」 動脈のつまりを検査することができます。
あお向けに寝て、両腕と両足首の血圧、脈波を測定します。
10分程の検査なので、気軽に受けることが出来ます。
ストレッチで血管の柔軟性を保ちましょう
ストレッチの際のポイント
呼吸を止めない。伸ばす部分を意識する。15秒以上伸ばす。
伸ばし方は痛みのない程度で。1日2回程度行うと効果的。
~ 体の中心 大動脈を伸ばす ~
1 椅子に座り、タオルをもち両手を肩幅に開く。
2 両腕を上に持ち上げながら上半身をそらす。
3 背もたれに寄りかかり、おへそを上に向けるような
イメージで伸ばす。
~ 太ももの付け根 大腿動脈を伸ばす ~
1 片手は背もたれを持つ。椅子に浅く座り、
伸ばす脚を椅子の外に出す。
2 外に出した脚を後ろに伸ばし、脚の付け根を
伸ばす。
3 背筋は伸ばす。
~ ひざ裏の 膝窩動脈を伸ばす ~
1 椅子に浅く座り、片脚を前に伸ばし、かかとを床につけ、
つま先を上げる。
2 伸ばした脚の膝に両手を置いて下に押す。
顔は上げないように注意する。
~ ふくらはぎの 後脛骨動脈を伸ばす ~
1 背もたれを両手でもち、伸ばしたい脚を下げる。
2 かかとは床につけたまま、ゆっくりとふくらはぎを伸ばす。
参照:日経ビジネス 夏の脳卒中は「血管ストレッチ」で予防しよう
