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甲状腺の病気について②

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バセドウ病 ~甲状腺ホルモンが上がる病気~

甲状腺ホルモンが過剰に分泌されることで、全身の細胞の新陳代謝が異常に高まる病気です。
主な症状には以下のようなものがあります
・動悸(心臓がどきどきする)
・頻拍(心拍数が多い)
・多汗(汗をかきやすい)、湿った皮膚
・たくさん食べるのにやせる
・手の震え、疲れやすさ
・暑がり、イライラして落ち着きがない
・軟便・下痢傾向
・不眠症
・月経過少や無月経(女性の場合)
頻脈が続くと脈が乱れ、さらに悪化すると心不全を引き起こすこともあります。

バセドウ病の特徴的な症状

・眼球突出や眼光が鋭くなるといった目の症状
・骨粗鬆症への罹患リスクの増加
また、男性では約10%の割合で「繰り返し起こる一時的な手足の麻痺(周期性四肢麻痺)」が見られることがあります。

バセドウ病の原因と診断

バセドウ病は、免疫系が自身の甲状腺を外敵と誤認し、自己抗体を作り出して攻撃することにより発症します。遺伝的な要因(体質)やストレスなどが複雑に絡み合って発症するとされていますが、詳細な仕組みはまだ完全には解明されていません。この病気は、女性に多く見られ、男性の約4~5倍の頻度で発症します。発症年齢は20~40代が中心ですが、家族に同じような症状の方がいる場合は注意が必要です。バセドウ病が疑われる場合、診断は比較的容易です。血液検査により血中のホルモン濃度や自己抗体(病気の原因となる抗体)を測定し、さらに頸部の超音波検査を行うことで診断が確定します。

バセドウ病の治療法

治療の基本は、甲状腺ホルモンの産生を抑える抗甲状腺剤(例:メルカゾール)の内服です。抗甲状腺剤を毎日決められた量服用することで、甲状腺ホルモンの分泌が抑制されます。治療開始後、甲状腺機能亢進症の症状は通常2週間ほどで改善し始め、1~2か月で大きく改善することが期待されます。
ただし、この期間中に注意が必要なのは副作用です。有名な副作用として、治療開始後数か月以内に血球が突然減少し、体の抵抗力が低下して高熱(40度前後)や喉の痛みを引き起こすことがあります。この副作用の発生率は約1000人に2~3人と非常に稀ですが、万が一高熱が出た場合は速やかに病院を受診してください。
副作用を過度に心配する必要はありませんが、何か異常を感じた場合はすぐに担当医に相談することが重要です。

治療の継続について

甲状腺機能が安定すると、薬の量が減り、通院の間隔も数か月に一度程度となります。ただし、抗甲状腺剤による治療は通常数年間継続が必要です。数年間服用しても病状が安定せず薬の中止が難しい場合は、次の選択肢として外科的切除や放射線治療が検討されます。この際には担当医と十分に相談し、最適な治療法を選ぶことが大切です。

次回は橋本病について

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