vol.86 脂質異常症
- 糖尿病パンフレット
脂質異常症
血液中の脂質の値が 基準値から外れた状態を、脂質異常症といいます。 脂質の異常には、LDLコレステロール(悪玉コレステロール)、HDLコレステロール(善玉コレステロール)、トリグリセライド(中性脂肪)の血中濃度が関係します。
脂質異常症診断基準(空腹時採血)
LDL コレステロール | 140 以上 | 高LDLコレステロール 血症 |
120~139 | 境界域 高LDLコレステロール 血症 | |
HDL コレステロール | 40 未満 | 低HDLコレステロール 血症 |
トリグリセライド | 150以上 | 高トリグリセライド 血症 |
Non-HDL コレステロール | 170 以上 | 高non-HDLコレステロール血症 |
150~169 | 境界域 高non-HDLコレステロール血症 |
コレステロールや中性脂肪は 体にとって不可欠なものですが、多すぎると血管の壁が狭くもろくなり、全身で様々な問題を引き起こします。中性脂肪が高すぎると、膵炎を引き起こす原因となる場合もあります。
LDL と HDLの違いは?
コレステロールは そのままでは血液に溶けないため、LDLやHDLと呼ばれる乗り物に乗って、血液中を運ばれます。LDLは、主に肝臓で作られたコレステロールを全身に運ぶ、運送屋さん。HDLは余分なコレステロールを回収して肝臓に戻す、回収屋さんです。
脂質異常症の予防と改善方法は?
・バランスの良い食事
・甘いもの、アルコール、脂っこいものを控える。規則正しい食生活を心がける。
・適度な運動を心がける
・禁煙をする
