vol.90 熱中症と腎臓病 2022.07.14 糖尿病パンフレット 熱中症と腎臓病 熱中症とは、高温多湿な環境に長くいることで、体内の水分や塩分のバランスが崩れ、体温調節機能がうまく働かなくなり、体内に熱がこもった状態を指します。実は、高温多湿である梅雨明けの暑い時が最も危険です。 汗をかいたら塩分を? 汗はしょっぱいですが、汗に含まれる塩分量は0.3%と少量で、ほとんどは水分です。塩分の追加摂取が必要な汗とは、激しい運動によるもの、長時間炎天下で大量に汗をかいたものに限ります。普通の生活の範囲での汗や、軽い運動での汗では、塩分をとる必要はありません。特に、腎臓病の方は塩分の排出能力が落ちている場合が多く、取りすぎた塩分が体内にとどまり高血圧となるため、注意が必要です。 口に入れる前に、塩分量をチェックしましょう 塩分チャージ・・・1個 食塩0.1g 塩あめ・・・1個 食塩0.15g ポカリスエット・・・500ml 食塩0.6g アクエリアス・・・500ml 食塩0.5g 腎臓病の方は熱中症に特に注意が必要です 熱中症は大量に汗をかくことで、脱水状態が起こります。脱水により、腎臓を循環する血液の量が減り、腎臓の機能に悪影響を及ぼします。また、重度の熱中症では、腎臓の機能障害が起こることがあり、さらに横紋筋融解症という筋肉が壊れてしまう状態になると、急性腎障害の危険性もあります。 熱中症の予防には 暑さをさける 直射日光を避け、帽子、日傘などを上手につかいましょう。室内ではエアコン、扇風機などを用い、適温を保つようにしましょう。 こまめな水分補給 喉が渇く前からこまめに水分を補給しましょう。夏は、水分もミネラルもとれる麦茶がおすすめです。 マスクに注意する マスクは熱をこもらせ、水分補給を億劫にさせることがあります。マスク着用時には、特に注意が必要です。 水分補給には ミネラルが豊富塩分0、糖質0、カフェイン0の 麦茶がおすすめです。小山市名産のハトムギ茶もおすすめです。
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