vol.90 熱中症と腎臓病
- 糖尿病パンフレット
熱中症と腎臓病
熱中症とは、高温多湿な環境に長くいることで、体内の水分や塩分のバランスが崩れ、体温調節機能がうまく働かなくなり、体内に熱がこもった状態を指します。実は、高温多湿である梅雨明けの暑い時が最も危険です。
汗をかいたら塩分を?
汗はしょっぱいですが、汗に含まれる塩分量は0.3%と少量で、ほとんどは水分です。塩分の追加摂取が必要な汗とは、激しい運動によるもの、長時間炎天下で大量に汗をかいたものに限ります。普通の生活の範囲での汗や、軽い運動での汗では、塩分をとる必要はありません。
特に、腎臓病の方は塩分の排出能力が落ちている場合が多く、取りすぎた塩分が体内にとどまり高血圧となるため、注意が必要です。
口に入れる前に、塩分量をチェックしましょう
塩分チャージ・・・1個 食塩0.1g
塩あめ・・・1個 食塩0.15g
ポカリスエット・・・500ml 食塩0.6g
アクエリアス・・・500ml 食塩0.5g
腎臓病の方は熱中症に特に注意が必要です
熱中症は大量に汗をかくことで、脱水状態が起こります。脱水により、腎臓を循環する血液の量が減り、腎臓の機能に悪影響を及ぼします。
また、重度の熱中症では、腎臓の機能障害が起こることがあり、さらに横紋筋融解症という筋肉が壊れてしまう状態になると、急性腎障害の危険性もあります。
熱中症の予防には
暑さをさける
直射日光を避け、帽子、日傘などを上手につかいましょう。室内ではエアコン、扇風機などを用い、適温を保つようにしましょう。
こまめな水分補給
喉が渇く前からこまめに水分を補給しましょう。夏は、水分もミネラルもとれる麦茶がおすすめです。
マスクに注意する
マスクは熱をこもらせ、水分補給を億劫にさせることがあります。マスク着用時には、特に注意が必要です。
水分補給には
ミネラルが豊富
塩分0、糖質0、カフェイン0の
麦茶がおすすめです。小山市名産のハトムギ茶もおすすめです。
