vol.91 糖尿病網膜症
- 糖尿病パンフレット
糖尿病網膜症
糖尿病三大合併症の一つ糖尿病網膜症。自覚症状なく進行し、様々な視覚障害を引き起こすことで生活に支障をきたし、最終的には失明に至ることもあります。糖尿病を発症してから網膜症になるまでには数年かかりますが、糖尿病と診断され治療を開始するまでに何年もかかる方も多く、合併症が進行している場合もあります。
糖尿病と診断されると同時に眼科受診を進められる訳
糖尿病網膜症は早期に病気を発見し、適切な治療を行うことで、視覚障害の進行や失明を予防することができます。失明を回避するために、定期的な眼科受診は必要です。
視力障害の見え方の例
目がかすむ、視界が歪む、視野が欠ける、点や線が見える
眼科受診で得られるメリット
① 網膜症の早期発見、早期治療により、失明などの重症化を防ぐことができる。
網膜症が発症していなければ、検査は年に1回程度です。内容は、視力検査、眼底検査、網膜断層検査などが主です。
② 網膜症を調べることで、心血管疾患の発症リスクを予測し治療に役立てることができる。
軽度であっても糖尿病網膜症がある方は、心筋梗塞や狭心症、脳卒中などのリスクが高くなります。
進行は3段階ですすみます
正常 | 単純 網膜症 | 増殖前 網膜症 | 増殖 網膜症 | |
症状 | 無症状→ → → → → → →視力低下・歪み・視野欠損・飛蚊症 | |||
眼科受診 | 6~12か月に1回 | 3~6か月に1回 | 1~2か月に1回 | 2週間~1か月に1回 |
