vol.95 下肢閉塞性動脈硬化症
- 糖尿病パンフレット
下肢閉塞性動脈硬化症
動脈硬化による病気の一つに 「下肢閉塞性動脈硬化症(ASO)」 があります。
動脈硬化が原因で、足の血管が細くなったり詰まったりして、歩行に支障を来す病気です。
糖尿病、高血圧や腎機能障害がある方、喫煙者は発症しやすいといわれ、治療が遅れると足の切断に至ることもあります。
下肢閉塞性動脈硬化症の症状の進み方
フォンテイン分類
Ⅰ→Ⅱ→Ⅲ→Ⅳと進行します
Ⅰ度 手足が冷たく、しびれたりする
Ⅱ度 歩くと痛むが、少し休むとまた歩ける
Ⅲ度 安静時でも痛みがあり足に血の気がない
Ⅳ度 足の傷が治らず、潰瘍や壊疽になる
下肢閉塞性動脈硬化症についてのあれこれ
Q:どんな検査がありますか?
A:ABI検査があります。
足の血圧と腕の血圧を同時に測り、両者を比較して足の血圧がどの程度かを調べる検査です。
通常、足の血圧は腕の血圧と比べてわずかに高いですが、足の血圧のほうが低い場合、下肢閉塞性動脈硬化症を疑います。検査は、当院で行えます。気になる症状がある方は、ご相談ください。
Q:発症や進行を予防できますか?
A:生活習慣の改善、お薬によって発症や進行を予防できます。禁煙、運動、体重管理が大切です。喫煙している方で、下肢閉塞性動脈硬化症の診断を受けたら、直ちに禁煙することが大切です。禁煙をお考えの方は、気軽にご相談下さい。
脚の動脈硬化がある人は、心筋梗塞や脳梗塞を合併している可能性があります。
「眠れないほど手足が冷たい」
「休み休みじゃないと歩けない」
「じっとしていても足が痛む」
といった自覚症状がある場合「年のせい」と放置せず、早めに検査を行いましょう。
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