vol.120 糖尿病の慢性合併症
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糖尿病の慢性合併症
適切な血糖コントロールをせず、高血糖のまま生活を続ける
と、血管の壁が傷ついたり、詰まったりします。そのまま放置すると、全身の血管や神経がうまく機能せず、さまざまな臓器に障害が現れます。
これを糖尿病の慢性合併症といいます。合併症は、数年から数十年かけてゆっくり進行しますが、適切な治療を行えば、進行を抑えることができます。
今回は、糖尿病の慢性合併症についてご紹介します。
細小血管症 【しめじ】(糖尿病の三大合併症)
し 糖尿病性神経障害(神経の障害)しびれ感、疼痛、感覚麻痺
め 糖尿病網膜症(目の障害)かすみ、視力低下、失明
じ 糖尿病性腎症(腎臓の障害)腎不全、透析
大血管症 【えのき】(動脈硬化)
え 壊疽 血管障害、壊疽、皮膚の感染症
の 脳卒中 脳梗塞、脳出血
き 虚血性心疾患 心筋梗塞、狭心症
合併症の進行予防のために
高血糖をほったらかしにせず、食事、運動、薬で血糖値を上手にコントロールしましょう。そして、それを継続しましょう。
糖尿病網膜症
☑ 症状がなくても、眼科で定期的に検査を受けましょう。
☑ 糖尿病眼手帳を活用しましょう。
糖尿病性腎症(糖尿病関連腎臓病)
☑ 家でも血圧測定を行いましょう。
☑ 適切な体重維持を心がけましょう。
☑ 症状がなくても、定期的に検査を受けましょう。
☑ 減塩を心がけましょう。
糖尿病神経障害
☑ 定期的に神経機能検査や心電図検査を受けましょう。
☑ 自分の足(足裏や指の間)を観察する習慣をつけましょう。
動脈硬化
☑ 高血圧や脂質異常症、肥満に注意しましょう。
☑ 禁煙を心がけましょう。
