vol.122 糖尿病と末梢神経障害
- 糖尿病パンフレット
糖尿病と末梢神経障害
末梢神経障害は、糖尿病の合併症の中でも早くから症状が現れます。しかし、網膜症や腎症にくらべ、神経障害ときいても、あまりピンとこない方もいるかもしれません。
今回は、そんな末梢神経障害についてご紹介していきます。
まずは足から症状があらわれます
身体の隅々まで神経は行き渡っていますが、末端ほど血液や酸素が行き渡りにくいため、障害がおこりやすくなります。そのため、神経障害は足から症状が現れるのが特徴です。 他にも、足の違和感が左右対称におこり、安静時や夜間に起こりやすいとされています。
こんな症状はありませんか?
☑ 足にジンジン・ピリピリ・しびれ・痛みがある |
☑ 足裏に紙を貼ったような感じがする |
☑ 足をさわると冷たいところがある |
☑ 安静時や睡眠中に足がつる |
神経障害の検査
神経障害の検査というと、身構えてしまうかもしれませんが、外来での検査は簡単にできるものが多いです。
アキレス腱反射検査: 両足のアキレス腱をハンマーで軽く叩くことにより、神経の伝達能力を調べます
振動覚検査: 振動をおこした音叉をくるぶしにのせて、振動の感じ方を調べます
触覚検査: モノフィラメント(細いナイロン製のフィラメント)をもちいて足の裏を刺激し、足裏の感覚が低下して
いないか調べます
ABI(足関節上腕血圧比)検査: 動脈硬化により、足の血管が細くなったり詰まったりすることを調べる検査です。神経障害によって、一定の距離を歩くと足の筋肉に痛みなどが起きて歩けなくなる症状(間歇性跛行)の原因を特定する際にも使われます
症状のある方、足にトラブルや違和感のある方は、スタッフにご相談ください
